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2015年9月18日
大阪大学ベンチャーキャピタルの投資1号案件に決定 阪大発ベンチャー、マイクロ波化学株式会社

 大阪大学発ベンチャーのマイクロ波化学は、9月末に大阪大学ベンチャーキャピタルなどから5.8億円の資金調達を行い、10月下旬までに追加増資を行うと発表した。

マイクロ波化学は、2号プラントの建設資金及びさらなる事業領域拡大のための開発資金として、大阪大学ベンチャーキャピタル、太陽化学、千島土地、既存株主である東京大学エッジキャピタル、ジャフコなどから総額5.8億円の資金調達を行います。

  なお、大阪大学ベンチャーキャピタルは2015年7月31日付けで120億円の1号ファンドを立ち上げたが、その投資先第一号として、マイクロ波化学に対し、3億円の出資を行う予定。

マイクロ波化学は過去3度にわたり、総額20億円の資金調達を行い、これまで難しいとされてきた設備の大型化に成功。2014年3月には、大阪市内に世界初のマイクロ波による化学品量産工場を立ち上げ、技術の実用化を実現している。

これに続く2号プラントとして、太陽化学との合弁会社において、食品添加物製造工場の建設を準備中であるほか、化学メーカー各社との業務提携を進めており、今回の資金調達により、これらの活動をさらに加速させる狙い。

大阪大学ベンチャーキャピタルでは、特に、大阪大学としての強みを発揮できる投資分野として、「再生医療」、「免疫系がん治療」、「早期診断」、「ロボット・人工知能」、「ICT・ビッグデータ」、「省エネ」等の研究領域からの、スタートアップ・アーリーステージベンチャー、共同研究先とのジョイントベンチャー及び既存の大阪大学発ベンチャーの発掘を強力に進めていく。