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2015年10月14日
ソフトバンク、サイバー攻撃対策プラットフォーム提供の米企業に70.8億円投資

通信大手のソフトバンクは、AIを利用したサイバー攻撃対策プラットフォームを提供するCybereason Inc.に対し、 ソフトバンク主導でCybereasonの既存株主のCharles River VenturesおよびSpark Capitalと合わせて総額5,900万米ドル(約70億8,000万円)を2015年9月に出資したと発表した。

Cybereasonのサイバー攻撃対策プラットフォームは、AIを利用した独自の分析技術によりサイバー攻撃を探知し、被害を未然に防ぐもの。

Cybereasonは、イスラエルの情報機関でサイバーセキュリティーに携わったメンバーらによって設立され、Cybereasonのプラットフォームには、世界で最も複雑なサイバー攻撃に対処してきた創業者たちの専門知識が生かされている。 Cybereasonが提供する検知・対策プラットフォームは、ビッグデータの活用や行動分析、機械学習により、従来の対策をすり抜けてくる複雑なサイバー攻撃をリアルタイムに検知する。 また、検知プロセスを自動化し、別々の不審な動きを関連付けて、侵入を完全な形で視覚的に表示する。 このプラットフォームは、オンプレミスやクラウドベースでも利用できる。 Cybereasonの本社は米国マサチューセッツ州のボストンにあり、イスラエルのテルアビブにもオフィスがある企業。

今回の出資に合わせて、ソフトバンクとCybereasonの両社は、Cybereasonのサイバー攻撃対策プラットフォームの日本市場での展開について、共同で検討することに合意した。

今後両社は、2016年前半の日本市場での商用サービス提供開始を目指して、検討を進める方針。