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2015年10月28日
不動産賃貸業のヒューリック、シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズを子会社化 668億円

不動産賃貸業のヒューリック【3003】は、AETOS Capital Real Estate, LP及びその関連会社が運用するファンド・ビークルの子会社であるSIAキャピタル及び芝浜が保有するシンプレクス・インベストメント・アドバイザーズの株式、シンプレクス不動産投資顧問の株式及びシンプレクス・リート・パートナーズの株式の全てを、平成27年11月30日(予定)付で取得することについてSIAキャピタル及び芝浜と合意したと発表した。

買収価格は合計850億円。
内訳は以下の通り。
シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズが668億円
シンプレクス不動産投資顧問が122億円
シンプレクス・リート・パートナーズが60億円

ただし、シンプレクス不動産投資顧問 株式、シンプレクス・リート・パートナーズ 株式及 びシンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ が保有する SIA REIT 投資口は、本件株式取得(2015年11月30日予定)の後、速やかに、みずほ信託銀行の完全子会社へ譲渡する予定です。(2015年12月15日を目処)

ヒューリックは賃貸事業を中核に据えた不動産事業を営んでおり、東京を中心とした投資基準をもとに ポートフォリオを拡大させ、安定性と成長性の両立を目指している。

本件株式取引はそのク ライテリアに合致した物件をまとめて取得できる効果を持つ希少な投資機会であり、中長期的に 安定した賃貸事業収益の確保につながる効果を有していると考えてのもの。

ヒューリックは、 27 年 4 月 8 日には、中核事業である賃貸事業の強化と建替・開発の計画的遂行、並びに それらを支える注力分野である CRE 事業、高齢者・観光・環境ビジネス等の新規業務分野開拓の 積極的な推進のために、平成27 年度から平成30 年度までの4 年間に総額7,000 億円から8,000 億円の投資を行う方針を決定し、同時に公募増資を実行した。

本件株式取引はその投資計画の実行の一部であり、ヒューリックグループの注力する東京・駅近のオフ ィス・商業施設と、成長分野と位置付ける観光分野である東京ディズニーリゾートのホテルを主 体とした物件を保有する シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ の株式取得は、ヒューリックグループの中核事業である不動産賃貸事業の拡 大に大きく寄与すると同時に、ヒューリックグループの強みである選択と集中のポートフォリオ戦略の徹 底が図れるものと判断した。