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M&Aニュース
大手食品メーカーのハウス食品グループ本社(以下「ハウス食品」)【2810】は、カレーハウスCoCo壱番屋を運営する壱番屋【7630】の普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。買付け等の価格は、普通株式1株につき金6,000円(総計301億2660万円)
公開買付け開始公告日 平成 27 年 11 月2日(月曜日)
現在、ハウス食品は壱番屋の株式を19.55% 保有している。
今回の公開買付けは、ハウス食品が壱番屋を連結子会社化することを目的とするもの、及び本公開買付け成立後も引き続き壱番屋株式の上場を維持する方針であることから、買付予定数の上限を所有割合31.45%該当分とする。
なお、本公開買付けにより当該買付け等を行った後にハウス食品が所有することとなる壱番屋株式の所有割合は51.00%としている。
ハウス食品グループは、香辛・調味加工食品の製造・販売及び付随する事業などを幅広く展開している。 海外におけるレストラン事業は、米国、中国、台湾、韓国で展開しており、 米国では独自ブランドによるカレーレストラン事業を展開し、他三カ国では壱番屋とフランチャイズ契約を締結して「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開している。
壱番屋は、国内及び海外にて「カレーハウスCoCo壱番屋」を中心に展開し、直営及びフランチャイズ方式による店舗事業、 店舗への食材・店舗設備販売事業、及びそれらに付随する事業を営んでおり、飲食事業の運営・開発、 店舗へのバックアップ体制、及びそれらを支える人材育成において優れたノウハウを有している。
カレーメニューを取り巻く環境について、成熟市場において市場規模拡大が見込めない中、同業他 社との競争に加え、商品カテゴリーを超えた分野にも競争が拡大し、両社を取り巻く環境は厳しさを増している一方、中国、東南アジアを中心とした海外市場は成長著し い状況にあり、両社にとって如何にスピードある事業拡大を進めるかが経営課題となっている。
ハウス食品は、国内において既存事業の競争力向上と新規分野への取り組み、海外事業のスピードある事業拡大を一層強化すると共に、経営効率や生産性の更なる向上が急務と考える一方、
壱番屋グループとしても、国内既存店舗の魅力の向上、海外事業の展開エリア拡大や新規事業の育成を更に強化することが重要と考えていることから、持分法適用関連会社による資本関係を超えて、壱番屋をハウス食品の連結子会社とすることにより、より強固な資本関係のもと同一グループとして協業し、一層の事業シナジーを創出することが両社の企業価値向上の観点から極めて有効であるとの認識で一致するに至ったもの。