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2015年10月14日
DeNA、横浜球場運営会社買収(TOB)へ 100億円前後 広告料収入取り込む

10月14日、日経新聞はディー・エヌ・エー(DeNA)は傘下のプロ球団の本拠地球場、横浜スタジアム(横浜市)の運営会社「株式会社横浜スタジアム」を買収する方針を決めたと報じた。

日経新聞によると、2011年に買収した球団「横浜DeNAベイスターズ」が年内に公開買い付け(TOB)を開始し、発行済み株式の過半の取得を目指し、球団と球場の一体経営で黒字化を早めるほか、現段階では法的な制約もある球場の拡張も検討するとのこと。

また、同新聞によると、球場の広告収入は運営会社が大半を得るため、DeNAは横浜ベイスターズ人気上昇の果実を十分に取り込めず、DeNAの野球事業は15年3月期に10億円超の営業赤字だったため、今回、運営会社の買収で広告収入を取り込みたいと考えているのが背景。

また、取得額は応募株式数で変わるが、100億円前後とみられグループ内で手当てすると報じられた。

運営会社の株式会社横浜スタジアム(非上場)は市などの出資による第3セクターで横浜市、テレビ朝日、東京放送ホールディングス、フジメディアホールディングス、横浜DeNAベイスターズが5.74%ずつ出資し、また、横浜銀行や大手ゼネコン、横浜市民なども出資している。土地は国、施設は横浜市が所有しているため、今回の買収対象外。

15年1月期の営業利益は約3億7千万円。
資本金は34億8000万円。

DeNA社は今回の報道に対し、 DeNA又は株式会社横浜 DeNA ベイ スターズが公表したものではないが、株式会社横浜 DeNA ベイスターズによる株式会社横浜スタジアムの株式の追加取得を含め、様々な検 討を進めていることは事実であると認めた。

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