我が国の経済を牽引する力である中小企業の数の現象が進んでいます。経営者の高齢化が進み、後継者が見つからないまま、廃業せざるを得なかったことなども一因となって、今後もこの傾向は続くものと中小企業庁は指摘しています。この減少を食い止めるには、スムーズな事業承継(事業継承)により、廃業率を下げる必要があります。
事業承継(事業継承)とは、会社の経営を現在の経営者から後継者に引き継ぎ、一般的には、それに伴い、現在の株式(事業)も一緒に譲渡(M&A)することを意味しています。会社において、株主は直接経営を行わず、経営者(取締役会など)に経営権を集中することを、所有と経営の分離といい、これは多数の株主を有する大企業では普遍的に見られる特質ですが、事業承継(事業継承)においても、「経営権の承継」と「株式の承継」という2つの側面があります。